茶杓削り講座報告🎋

先日、当店主催の茶杓削り講座開催いたしました。

奈良で竹師を営んでいる谷村弥三郎先生を講師としてお迎えし開催いたしました。

奈良は良質な竹が取れるところから日本でも有数な場所として茶筅や竹を使った工芸品の名所として知られております。

今回、お迎えした谷村弥三郎先生も現在で3代目、とは行っても家柄はそれ以上古く遡ると室町時代から竹に携わった仕事をしていたそうです。

今では竹を扱った仕事を本業でされておりますが、昔は東大寺の御師を本業とし。その傍、仕事の少ない時期に茶筅や竹の物を作り生計を立てていたそうです。現在では奈良の茶筅協会の会長職もされております。

まず、竹の種類や材料の調達の話をされました。

今では、竹藪に入り竹を調達する職人が居なくなったそうで自ら竹藪に入り竹を調達してくるそうです。谷村さんの作品のほぼ、奈良の竹を使用しているそうです。

竹には順樋と逆樋がありどの部分が茶杓に適しているかをみます。

いよいよ茶杓の作りに突入です☺︎‼️

まず、数ある竹の中から自分の削りたい竹を削ります。今日は、櫂先がすでに曲がっている荒曲げという茶杓から削っていきます。この曲げる作業はとても手間がかかるとのこと、一本一本ろうそくの火の上で熱で曲げていきます。

道具は彫刻刀、木の板の上で削っていきます。

最初は真ん中から、ある程度仕上がりの太さや櫂先などどんな茶杓にするかを鉛筆で線描きして削っていきます。自分は利休型の華奢な茶杓をイメージして削りました。

竹は繊維質の物なので刃を入れると一気に削れてしまうことが多々あり指を怪我しないように刃より先に手がいかないよう気をつけました💦

先生に何度か手直しっをしていただきなんとか完成‼️

だいぶ、作業工程の話は端折りましたが是非、自分でも作ってみてください。

千利休は刀の代わりに茶杓を携えて居たのだとか。。。

豊臣秀吉から切腹を命ぜられ、自ら削った茶杓を門下戦国武将の古田織部に贈った「泪」の茶杓なども有名です。歴史を感じながら茶杓を削るのもなかなか乙なものです☺︎

当店でも、また企画したいと思います。良い勉強ができました☺︎